看護師は女性の仕事という認識が強く、男性看護師なら肩身が狭い思いをしたことがありますよね。しかし悩んでも、女性のようにできるわけではありません。重要なのは、男性は男性らしく患者さんから必要とされることです。僕の経験から、男性看護師が患者さんと信頼関係を構築する方法をまとめてみました。
丁寧な言葉を使う。
患者さんとフランクの言葉で会話するのをよく見ますよね。それも仲良さそうで良いですが、俗語ばかりでは知性を感じることができませんよね。
基本的には年上の患者さんには、敬語で話すほうが良いです。
そのほうが間違いなく賢そうに見えます。特に周りに敬語を話さない人がいると引き立ちます。勝手に賢い人だと思い込まれ、自分の価値が上がってきます。 少し意識して、「〇〇さん、いかがされましたか」など丁寧な言葉を使いながら、端々に優しい言葉を添えて下さい。女性なら女性として、男性なら男性として、父母や祖父母のように尊重してみて下さい。
少し無口で、礼儀正しい中に、ついうっかりフランクな言葉が入るくらいが丁度よいです。女性と同じように話す必要はありません。
良好な人間関係を築く上でも、「沈黙は金、雄弁は銀」は信頼されたい男性看護師にはよい格言ですね。
自身の年齢にもよりますが、若いときはシッカリしているようにみられるほうが有利ですよね。
秘密は守る。
情報の共有が大事とはいえ、何でも人に話して良いわけではありませんよね。
白衣を見ると、信頼してしまうのか、何でも看護師に話してしまう患者さんもいらっしゃいます。人のプライベートなことを「ズケズケと」聞くことが得意な看護師は多いですが、口が硬い人は少ないので、男性看護師なら意識して秘密を守り、信頼されるように接しましょう。
治療に関係あることだから、病院は秘密を守ってくれると思って伝えたのに、他のスッタフや他の患者が知っていたら幻滅しますよね。このケースは本当によくあります。大した事なさそうなプライベートなことが多いですが、僕は今までに、数々の苦情・相談を受けてきました。
情報には伝える必要があることと、漏らしてはならないことがあります。情報を伝えるタイミングや順番も重要です。
情報を何の理性もなく、垂れ流しにする、おしゃべりな男性が信頼されるわけはありませんよね。
守秘義務を守ることは当然ですが、口が堅い看護師は少ないのが事実です。まさに「最新情報は広めるためにある」というほど伝わります。気をつけましょう。患者さんも気の毒です。
論破しない。
患者さんが、無理な要望をしてきたときやクレームがあったときも、自分の都合や病院のルールに合わせて、強引に論破してしまう看護師さんがいます。
患者さんとの関係に、しこりが残ります。
圧倒的に口が強いことを誇る看護師もいますが、やりこめられたり、人間うまくあしらわれたりすると腹が立つものです。
「私はあの看護師さんは嫌いよ。偉そうだから」、よく言われてきた言葉です。本人だけでなく周りの患者さんもみているので、そのとき論破して勝っても、実は負けていることを理解しておく必要がありますね。人はよく覚えていますから。
要するに負けておくと、次に関わるときに繋げていきやすいということです。もう二度と合わない患者さんもおられますが、特に治療で通院してこられる場合は、患者ファーストを意識しましょう。
まず、無茶苦茶な要望でも、誠意を持って聞いてあげましょう。そして、そのできない理由を誠意をもって伝えてみましょう。
実践してみて下さい。
そのうち人気が出て、相談されることが多くなりますし、患者さんとの関係も良好になりますから。
患者さんが本当に困ったら、指名で呼ばれるようになるから忙しくなりますけど。
僕がすごくいいい人のような話をしてきましたが‥
とはいえ、僕も我慢できなくなってダメダメな日もあります…なぜダメだったか分かってきたことが進歩ですが
真摯な気持ちで
臨床透析という月刊誌のドクターコラムで、これからは医療学の知識が必要だと。内容は、高齢者に納得して治療してもらうには、「自分の親に治療をうけてもらう時と同じように真摯な気持ちで関わる。しかし現実には、そこまではできないので、その中間点くらいまで歩み寄ることになる」そうするとうまくいくと。
患者だから、これぐらいまで、という目安は難しいところですが、心構えは態度に現れますから患者さんに、それは伝わりますよね。
挨拶はこちらから
いかなる時もこちらから挨拶をする。患者さん以外にも、ご家族、職場のヘルパーさんや清掃業者さんなどにも同様です。これも周りから見られているから大事なところです。すべてが自分の看護師像を形成される要素になっています。
クールで知的な印象をもたれたいときにも、会釈ぐらいで良いかもしれませんが、いずれにせよ自分から挨拶することは大事ですよね。
患者さんの前でスタッフに注意しない。
ベテランになると、患者さんの前でやるとアウトなことがあります。患者さんの前で高圧的な態度でスタッフを指導したり、怒ったりすることです。
注意されるスタッフも患者さんから信頼されなくなりますし、怒られているスタッフが好きな患者さんもいるので印象が悪いですよね。僕は、当時通っていた歯科のドクターが、助手を怒りながら治療するのが嫌で我慢できなくなり、他の歯科に移りました。
最悪の印象が残ります。
本当に毎回、助手を怒りながら治療しています。権威性を見せつけるスタイルなのかもしれませんが「聞いている方はたまりません。耳が腐って落ちてしまいそうです」僕なら、毎日怒られていたら、うつ病になってしまいます。よく耐えれるものです。
患者さんの前です。「前もって練習して、怒らずに治療できるようになってから本番に望んでほしいものです」
現場で止む終えないときでも、言葉を選ぶことはできますよね。
逆に、やさしく親身にアドバイスしているところを見られるのは、患者さんに好印象になるので、したたかにアピールしてみて下さい。
何れにせよ、指導は患者さんがいないところで行うべきですよね。これはホントに大事なことです。
まとめ
男性には男性らしいホスピタビリティーがあります。
看護業務で、そこに需要がないなら、その職場は諦めるほうがいいかもしれません。
男性版オツボネ「ベテラン看護師の俗称」も存在するらしいですが…それを目指すなら今回の記事は参考になりませんね…
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