血液透析編【看護の闇】迷惑行為を繰り返す患者との付き合い方

迷惑行為

慢性腎不全になると、殆どの患者さんは、生涯透析療法を受け続けて命をつなぎます。そこで働いてきた僕の30年の経験を振り返り、長く関わるのに心底困った、難しい患者さんの特徴と実践的な対応方法をアドバイスします。

患者さんにも、いろいろな方がおられますよね。

殆どの方は、病院の治療の妨げにならないように協力されますが、そうではない方もいます。

看護師としては、患者さんにできるだけ負担にならないように、自分の持つホスピタビリティーを最大限に発揮して対応します。患者さんとの関わり方は、過去の記事をお読みください。

しかし、心が伝わらないこともあります。

血液透析は、腎臓の代わりをするものであって、治療ではないので、殆ど治ることはありません。

通院しても治らなければ、生涯病院に通うことになります。

そこで、僕たち看護師は、その部署に配属されると、患者さんと長い付き合いになります。

ズバリいいます。どんな嫌な患者も通ってくるということです。悪質な方、いわゆる常識の範囲を、自分の都合いいように限界まで攻めてこられる方たちは、少数ですが途切れることはありません「僕の経験では…」

そして命尽きるまで治療が終わることはありません「医師は、指示を出せば逃げることができますが、経過を見て処置をする看護師は逃げることはできません」。

配属されて、嫌な患者の経過を見続けるのは骨が折れます。

これは、病院の闇です。キレイ事ばかりで公になる事は少ないですが、現場で働く看護師には重要な問題です。

これがリアルな現実です。

暴言を吐いて大きな声で威圧する。

何か気に入らないことがあると、スタッフに暴言を吐いて威圧します。

人を選んで、新人や好きではないスタッフにだけ攻撃する場合と、管理職を狙って攻撃する場合があります。

患者さんも、全員を威圧してしまっては、誰からもみてもらえなくなるのでそこは計算しています。自分にメリットがあるスタッフには文句は言いません。

ありきたりですが、まず嫌がられないスタッフが対応するなどしてチームで乗り切ります。

ところが、そんなに単純なものではありません。

攻撃されるスタッフに問題があることもありますが、殆どは問題がなく改善しようがありません「患者さんの問題です」。

その患者さんのところに行かなければよいのですが、血液透析のように、ワンフロアの場合は、その患者さんにだけ近寄らないようにするにも苦労します。

患者さんによっては、向こうから睨みつけて目が合うと「こっちを見るなと」文章にかけないほどの酷い暴言を浴びせかける方もおられました。これには心底参りました。向こうから見ているわけですから、一瞬目が合うこともあります。経過を見るのにその人だけ、視界に入れないようなシステムは人間の目には付いていませんから。

患者さんから、しつこく見られるから嫌だと、退職したスタッフもいました。

ならば、そんな迷惑行為をやめない患者さんには、病院を変わってもらえばと思うかもしれませんが…簡単ではありません「看護師にそんな権限はありません」

迷惑行為をやめてもらうことが簡単でない理由

  • 精神疾患や認知症などの、病気がそうさせているかもしれない。
  • 治療を希望している場合、病院としては拒否しにくい。
  • 対応できるスタッフが他にいる。
  • 病院も、収益を上げるのが目的である。
  • 機嫌よく治療を受けてもらうのも医療スタッフの努めである。

簡単には病院を追い出されないことを、したたかな患者さんは、分かっています。

「暴言」の明確な境界も決まっていませんし、証拠も残りにくいのも困りものです。

「録音しようと思うことは何度もありました」

困った時には、患者の言動を記録「カルテ」に残すようにしています。自分の身を守ることも重要です。

例「バカこっちを見るな、なんか文句あるのか、おまえら誰のおかげで飯が食えとるるんや」と言い、テレビのリモコンを投げつけてきた。〇〇主任にすぐに報告した「実話です」。と事実をそのまま残しておきましょう。

直接、院長や他の部署の管理職などに、「スタッフの態度が悪い」と告げ口をした患者もいました「策略にはめられることもあります」。

その時は院長にまで、責められて悔しい思いをしました。その後、誤解は解けましたが、今でも忘れることができないほどです。

長年通って、病院慣れしてくるのも一つの原因でしょう。

病院全体でルールを決めて取り組む必要があります。

人情で患者さんの、ちょっとした要望を叶えてあげると、次から、それを求められ、断るとトラブルになることもあります。

例えるなら「治療開始5分前に、こっそり入れてあげる」と、次から入れてもらえないと不満を持つようになる方もいます。入れてくれなかったスタッフ個人に不満を持つこともあるでしょう。

〇〇さんは、入れてくれたと、ルールを守っている他のスタッフを、怒鳴りちらして怒る患者さんもいました。

患者さんにも都合がありますが、スタッフがルールを守らないと収集がつかなくなります。

先生と呼ばれている方でも、一般的なルールを守れないことがあります。自分が優先されることに慣れているから、公共とのズレがあることがあるので注意が必要です。

潔癖症の方、精神疾患の方、認知症の方、セクハラ

何れにせよ。集団で治療を行うのは、一筋縄では行かないほど難しいです。治療とはいえ、本当に患者さんからの迷惑行為「悪気がない場合を除く」には、悔しい思いをすることがあります。

対策

本当に全く、感謝の気持ちが持てない人がいることを理解しておきましょう。

仕事だと言われれば、悔しいですが…結局一番のテクニックは、うまく患者と付き合い続けることになります。その場で正論を言い、やり込めることができても、また通ってきます。険悪になっては自分がツラいだけです。

仕事以上のことはしてあげないと割り切りましょう。暴言を吐く人に優しくすることはありません。職場を離れたら何の関係もありませんから。

性格や病気の問題なら我慢できますが、本当に悪質な場合もあります。今回お話したことは、きれいごとだけの教科書には、のせにくいケースですが、看護師ならリアルに困ることがあります。

医療安全委員会やスタッフ相談窓口などがあり、病院全体で真摯に助けてもらえるところで働きましょう。僕はリスクマネジメント部会長を15年以上続けていますが、患者の迷惑行為についての報告は中々上まで上がってきません。実際には、スタッフを助けてくれるような対策につながることも少ないです。どうしようもない時には、トップ「病院長」に直接、真実を伝え助けを求めましょう。伝え方は、この記事を参考にしてみてください。

何もしてもらえなくても、病院や同僚が、あなたが悪くないことを分かって、味方をしてくれていれば、心も休まります。「辛さが分かったら」しかっり周りのスタッフをフォローしてあげましょう。

ありがとうと言ってくれる患者さんも、心の支えになります。

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